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お別れ

皆様、お久しぶりです。

先週、とても悲しい出来事がありました。

甘えん坊で、愛くるしい姿をいつも見せてくれていた
リチャードソンジリスのりんごちゃんが
先週木曜日(7月30日)に永眠しました。

まだ元気いっぱいだった頃のりんごちゃん
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享年5歳6ヵ月。

先代のプレーリードッグのチョコボが旅立った後、
転職して広島に行った私が、寂しさに耐えかねて
うちに迎え入れたのが、りんごちゃんです。

プレーリードッグはベタベタに馴れる動物だど
リチャードソンジリスは野生種に近いからあまり人には馴れない・・・
という前評判でしたが、プレと同じくベッタリの甘えん坊に育ちました。

旅立つ1週間前のりんごちゃん。
私の膝の上で、ナデナデされてウットリの様子。

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りんごちゃんが旅立つ原因となったのは
オダントマという病気です。
プレーリードッグやリチャードソンジリスの代表的疾患とも言えるオダントマ。
彼らの命でもある前歯(上顎の前歯)の根元(歯根部)が
なんらかの原因で炎症を起こし、そして石灰化し大きくなっていくことで
副鼻腔(鼻の奥)を圧迫していきます。
そして副鼻腔が炎症を起こし副鼻腔炎となってしまうのがオダントマです。

なんだ、副鼻腔炎か・・・と思われるかもしれませんが
げっ歯類において、これは致命的とも言える事態です。

人間は、口と鼻と両方で呼吸をすることが出来ますが
げっ歯類は鼻呼吸しか出来ません。
そのため、副鼻腔炎になって炎症による腫れや
鼻水や膿などによって鼻がふさがってしまうと
呼吸が出来なくなってしまうのです。

先代のプレーリードッグのチョコボさんは、
5歳の時にオダントマを発症し、その後2年間闘病して旅立ちました。



先週、りんごちゃんが寝ている姿を見ていると
腹部の動きから呼吸がおかしい事に気がつきました。
リズムがおかしく、明らかに必要以上にお腹が動いていました。

チョコボの時の経験から、
りんごちゃんが間違いなくオダントマを発症していると確信しました。

オダントマには残念ながら確実な治療法はありません。
抗生物質で炎症を抑えること、
副鼻腔に溜まる粘液などを取り除いてあげること、
ネブライザーなどで薬や酸素を送ること、
そして、無理に口呼吸することでお腹に空気が溜まってしまうので
それを整腸剤などで外に出してあげること・・・
これらを地道に行うことで、症状を緩和してあげる事しか出来ません。


りんごちゃんの呼吸の異変に気がついた時、
まだ腹部の膨張は見られず、餌も普通に食べていたので
週末の土日に病院へ連れて行こうと考え様子を見る事にしました。


ところが・・・・


先週木曜日。。。。

めずらしく仕事が早く終わり、帰宅すると、、、
りんごちゃんは仰向けでスヤスヤと眠っていました。
呼吸は相変わらずおかしい様子でしたが、よく眠っていました。

大丈夫かな、、、、とは思ったものの、
餌が減っていない事が、かなり気にかかりました。


それから1時間後、私は別の部屋に居たのですが
なんとなく気になってりんごちゃんの様子を見に行きました。


相変わらず仰向けで可愛らしく寝ていたのですが、
突如、、、、ゲホッ!!!ゲホッ!!!と咳き込み始めました。
明らかに呼吸困難。。。
苦しそうに口を開け、お腹を動かし必死になって息をしようとしていました。
もがき苦しむりんごちゃんをどうしてやることも出来ず、
私はただただ、身体をさすって励ます事しか出来ませんでした。
口からの無理な呼吸でお腹はパンパンに膨れていました。


それから5分も経たなかったと思います。
苦しみもがいていたのが急に静かになり、
ゆっくりと自分のお気に入りの寝床に戻り、私の手に身をゆだね、
大きく息を吸ったと思ったら、、、、そのまま息を引き取りました。


あっという間でした。


チョコボの時は2年間の闘病の末、
私が仕事で留守にしている間に旅立ったので
看取ってあげることは出来ませんでした。

りんごちゃんは、最期に一緒に居られたから良かったのかな・・・
オダントマで苦しむ期間も少なくて良かったのかな・・・
やっとラクになれたのかな・・・

色んな事が頭を巡りました。


りんごちゃんが居た部屋には、チョコボの遺骨もおいてあります。
りんごちゃんの危篤をチョコボが知らせてくれたようにも思えました。

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週末、爽やかな晴天の青空が広がる中、
りんごちゃんは旅立って行きました。
今頃、チョコボと遊んでいることでしょう。
(お盆だからチョコボが迎えにきたのかも・・・笑)

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今は、りんごちゃんの遺骨は立派な骨壺に納まっています。
ちなみに写真の中央がりんごちゃん。
左端がチョコボさんの遺骨。
チョコボさんの方が2倍くらい大きかったのに、
りんごちゃんの方が立派なモノに納まっています(笑)

お供えは、2匹が大好きだったスイカとキュウリ。

5年6ヵ月。
天使のりんご家の、素敵なお姫様でした。
ありがとう。
そして、安らかに。。。。



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Commented by Qちゃん at 2009-08-03 18:23 x
随分急なことだったんですね。亡くなってしまって悲しいですが闘病が短かったのは苦しみが少なくて良かったかもしれませんね。動物は自分の寿命をちゃんとわきまえ、病気も受け入れて偉いなぁと思います。
前足で餌を持って食べる姿がとても愛らしかったです。うちで作った無農薬のキュウリとスイカが大好物でしたね。そろそろ送ろうかと思っていたんですけど。
チョコボとリンゴちゃんは天国で初めて会うんですね。
Commented by mylife1962 at 2009-08-03 20:20
ご冥福をお祈りします。
Commented by 憂鬱 at 2009-08-04 12:11 x
悲しいですが、最後一緒にいれたのは心強かったと
思います。
ご冥福をお祈り致します。
Commented by いしもち at 2009-08-04 20:29 x
リンゴちゃんもチョコボさんも幸せだったと思います。
ご冥福をお祈りします。
Commented by ヨッシ~ at 2009-08-05 01:11 x
何か、可哀そうだったなりね。5年間も、一緒にいるとさすがに
凹むね。元気出すなりよ~★

Commented by at 2009-08-05 12:59 x
 最期までりんごさんが一緒にいてくれたことはリンゴちゃんにとっては幸せで嬉しかったのだと思います。
 ご冥福をお祈りします。
Commented by tenshinoringo at 2009-08-05 20:05
Qちゃんさん>>
あまりにも急で突然でした。。。
オダントマはずっと息苦しくて辛い病気なので
経験者のチョコボがあまり苦しまないようにと
迎えに来てくれたのだと思っています(しかもお盆に・・・笑)。
実家のキュウリとスイカが大好物で、
スイカは皮までまるまる食べちゃうくらいでした。
今頃、天国でチョコボと一緒にモリモリ餌を食べてることでしょう。
(池を泳いでるかも・・・笑)
Commented by tenshinoringo at 2009-08-05 20:07
mylife1962さん>>

りんごちゃんの気配が家のなかから消えてしまい
ふとした時に強烈な寂しさを覚えることがあります。
小さな身体でしたが、その存在は大きかったです。
苦しみから解放されて、今は元気に走り回ってることでしょう♪
Commented by tenshinoringo at 2009-08-05 20:09
憂鬱さん>>

最期を看取ってあげられた事だけが
唯一の救いです(私の自己満足かもしれませんが)。
苦しくても私にすり寄ってきてくれた姿が忘れられません。
先代のチョコボさんと共に、今は元気にしていることと思います♪
Commented by tenshinoringo at 2009-08-05 20:12
いしもちさん>>

チョコボの時は長い看病の末、結局看取ってあげられず
ずっと心残りでした。
りんごちゃんの危篤を、チョコボが知らせてくれたのだと
確信しています。
、りんごちゃんが苦しさから解放されて
やっとラクになって今はエンジョイしてるといいな~と思っています。
Commented by tenshinoringo at 2009-08-05 20:14
ヨッシ~くん>>

命が消える時は本当に儚いね。。。
小さな身体で苦しみもがいているに
何もしてあげられなくて、ホントに悲しかった。
5年間、りんごちゃんの存在は大きかったです。
ありがとうって言いたいな。
Commented by tenshinoringo at 2009-08-05 20:17
和ちゃん>>

病状を確認してから、旅立ってしまうまで
あっという間で、何にもしてあげられなくて、、、
最期に一緒に居られたのは、チョコボが知らせてくれたからだと
思って居ます。
今頃、天国の草原でチョコボと一緒に餌を食べたり
穴掘ったり、木を囓ったり、、、いろいろ楽しんでるはず(笑)
Commented by む〜 at 2009-08-05 23:06 x
とても悲しいことですが、最後を看取ってあげられてよかったですね。
5年も一緒に過ごした大切な存在がいなくなってしまってつらいと思いますが、今はチョコボちゃんと二人で楽しく遊んでいると信じて元気出してくださいね。
Commented by tenshinoringo at 2009-08-05 23:24
む~さん>>

ほんとに、最期を一緒にいられたことが唯一の救いです。
チョコボのお陰だと思っています。
愛くるしく、気高いお姫様でした。
のんびり屋のチョコボ姉さんに、思い切りわがまま言いながら
天国でエンジョイしてると思います♪
Commented by 風の宝瓶宮 at 2009-08-06 10:33 x
家族を失うのがいかにつらいことか、伝わってきました。
最期のときを看てあげられたのは、とても貴重なことだという気がします。
なんか涙がにじみます。メチャクチャ感情移入しております……。

あっという間に……長く苦しまずに、大好きな飼い主さんのもとで旅立ったりんごちゃん。
これからは、天国で元気に走り回ってね。
Commented by tenshinoringo at 2009-08-07 20:11
風の宝瓶宮さん>>

家の中に当たり前のように存在していた
りんごちゃんの気配が消えてしまい
ホントにびっくりするくらい寂しくなりました・・・
最期、苦しみもだえていても
ただ寄り添う事しか出来ませんでしたが
一緒に居られてよかったです。。。
ペットロスは、思った以上に響くんですよね・・・

天国で今頃は元気いっぱい飛び回ってると思います♪
by tenshinoringo | 2009-08-03 13:52 | ペット(小動物) | Trackback | Comments(16)

始まりはファーブル昆虫記とシートン動物記・・・そしてつくば万博と白衣への憧れ。アンポンタンな短卒派遣社員研究員から苦節10ウン年。大学教員を経て、次なるステップに歩み始めたヘッポコ研究員の日常です。


by tenshinoringo