博士はずっと憂鬱⁈

今日のYahoo!ニュースに下記のような記事が掲載されていました。

この業界を知らない人にとっては、ポスドクは無職やニート同然なんですよね(笑)

「無職の奴に娘はやらん!」と彼女のお父さんに怒られるのは、理系アルアルのひとつかも。

以前勤めていた研究所の同僚も、某国立大学でポスドクを続けていたけれど
彼女と結婚するにあたり、彼女のお父様に
「ポスドクって何だか分からないから、とりあえず職に就いくれ」と言われたと話していました(^^)


大学の無償化とか言う前に、ポスドクの就職先(パーマネント、正規雇用)を何とかして欲しいですね…


大学教員も、今は任期付が多くなっています。

一昔前と異なり、今の大学では大学教員の「教育における負担」が、想像をはるかに超える状況です。


質の高い教育を…と上は言うけれど、

人件費を削減され教員を減らされている現状で、

どうやって教育の質を高められるでしょうか?


教育の負担が大きすぎて、まともに研究活動を出来ない教員も少なくありません。

私学はもちろん、最近では国立大学でも、

学生数に対する教員の数が足りず、

大変な状況になってきています。

それにもかかわらず、人件費は削減され教員数を減らされています。

ポスドク達はどこに行けば良いのでしょうか??


加えて、若手ポスドクの多くは奨学金という多額の借金まで抱えていたりするわけで…


結婚でも出来れば、まだ良い方で、独身で年齢ばっかり進んでいくと、本当に辛くなってくるわけです…(涙)


つい先日、博士課程の学生さんにアカデミックポスト獲得について相談されました。

雇ってくれるところがあるのなら、企業の方がいいよ…と思わず言ってしまいました…

本当に、給料も研究費も断然いいんですもの!

(イケメン&美女も多い気がする(笑)←個人の感想です)


ただ、正直なところ、博士課程に進みたいと希望する学生さんには、

今の現状を切々と語り、しっかりと覚悟を持って博士課程に進むように指導しています。

またご家族の協力も得て進むようにとも言っています。

とてもじゃないですけど、「学位とった方が良いよ〜!」と、軽々しくは言えません。


博士課程を修了し、学位(博士号)を取得するには

学部4年間に加えて、修士2年、博士3年かかります。

多くの時間とお金を費やして、必死の思いで取得する、

研究者の資格証明書のようなものです。

アカポスに就く為には必須の学位ですが…

ポストが無い現状では、職に就くなら学位よりも運転免許証の方がよっぽど役に立つという現実。

やるせない気持ちになりますよね…


ひと昔前は、博士の学生やポスドクは変わり者が多くて

社会不適合者だとか言われたりもしましたが、

最近は、ごくごくまともな人の方が多いです。

苦労してる分、人間的に優れた人も多いです。

そんな人達が、ジプシー生活を続けなければならないとは。

腰を据えた基礎研究など、出来るはずもなく…


ノーベル賞を受賞された先生方が、毎回のように若手のパーマネントポストについて声を挙げているのに…一向に改善されません。


卓越研究員とやらの制度で改善したつもりなのかも知れませんが、

あんな、極度に卓越してなきゃ採用されない制度じゃ…ごく一般的なポスドクには何のメリットもございません…


博士の憂鬱は、いつになったら晴れるのか…?



いつもご訪問ありがとうございます♪

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Commented by Qちゃん at 2017-11-08 16:50 x
山中伸弥教授が別大マラソンにエントリーされたそうですね。
大学時代はラグビー部で、その後も市民マラソンなどを続けておられていたようです。研究に携わる研究者の多くが有期雇用で、継続採用には資金が必要なため、マラソン完走を通じてインターネットで資金募集を呼び掛けているとネットの記事に載っていました。自己記録も伸びているそうで、素晴らしいですね。

日本の国は情けないですね。でもめげずに頑張って下さい。
Commented by tenshinoringo at 2017-11-13 22:12
Qちゃんさん>
山中先生ほどの先生が、文字通り走り回って資金を集めなければならない現状…日本という国は、悲しくなりますね。
でも、頑張るしかないです!
Commented at 2017-12-02 22:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by tenshinoringo | 2017-11-06 22:00 | 研究職のお仕事 | Trackback | Comments(3)

始まりはファーブル昆虫記とシートン動物記・・・そしてつくば万博と白衣への憧れ。アンポンタンな短卒派遣社員研究員から苦節10ウン年。大学教員を経て、次なるステップに歩み始めたヘッポコ研究員の日常です。


by tenshinoringo
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