100億円

冬至が近づくにつれ、夜明けが遅くなっています。
毎朝のジョギング(散歩?徘徊???)は暗いうちに始まります。
美しい日の出は、早起きのご褒美ですね。
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数日前、2018年〜2019年の科研費が100億円増額されるとの報道がありました。
研究費に対するポジティブな動きがあったという点では、大きな一歩であると思います。

ですが…「たった100億円…それも単年か…(嘆)」

コレが、現場の研究者達の本音ではないでしょうか。
運営費交付金が減額され続け、研究費も人件費も慢性的に不足しています。
機器類が故障しても修理すら出来ません。
光熱費も節約されるので、夏は暑く、冬は寒いです…(そりゃインフルエンザも流行しますよ)。
人件費が削られ、ポスドクだけでなく、助教、講師、准教授…大学によっては教授までもが任期付雇用になっています。
大型の競争的資金は、ごく限られたところにしか与えられない特権のようになっていますから、
我々、凡人研究者は少額な数十万〜100万円程度の民間助成金を必死に掻き集めなければなりません。
常に、自転車操業状態です。
研究費獲得と実験を進めつつ、教員の場合は学生を指導しつつ、
そして、任期満了後のポストも探さなければならない訳で…

もっと言うなら、給料も激安です…(泣)
超ブラックです!!!

実際、企業努めの友人達の給料は、私の倍以上です。
奥さんが企業研究員だという若手の同僚も、「カミさんの給料…オレの1.5倍…頭上がらんわ〜」と(笑)。
研究施設も設備も企業の方が断然良いですしね…
優秀な学生さんも、将来を考えて企業研究者を選択していきます。
(正直、私もその方が良いと思いますしね…)

任期付の雇用の場合、保険制度や様々な手当の面でも正規雇用と比べて条件が悪い事が多いです。
転職等があっても引越し費用や住宅手当は出ないことが多いです。
数年おきに任期満了で転職を繰り返していたら…それだけでも多大なる出費です。
病気や怪我なども大きな痛手となります。
預貯金などをする余裕も無い人も多いですから…老後の事などを考えるとクラクラしますよね。
最近、同年代の研究者と「老後」どうしよう?という話ばかりです(笑)

大学や公的研究機関は基礎研究を担う主要な研究機関ですが
こうしたアカデミックの研究環境は悪化の一途を辿っています。
山中伸弥教授のようなレジェンドが、マラソンをしてPRをしなければならないって…
本当にどうにかしてると思います…山中先生を走らせるなよ…(-_-;)

今回の100億円は確かに大きな大きな進歩です。
ですが、単年のバラマキ予算などでは無く(言い方悪いですけど)、もっとシッカリと先を見据え、
人と環境が充実するように改革しなければ、日本の研究業界は衰退していく一方ではないでしょうか。


最後は、ポム坊の可愛い姿で気分転換♪

すよすよすよ〜〜
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妖怪ポム降臨!
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by tenshinoringo | 2018-12-17 19:00 | 研究職のお仕事 | Trackback | Comments(0)

始まりはファーブル昆虫記とシートン動物記・・・そしてつくば万博と白衣への憧れ。アンポンタンな短卒派遣社員研究員から苦節10ウン年。大学教員を経て、次なるステップに歩み始めたヘッポコ研究員の日常です。


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